訪問支援(精神科訪問看護)

外来治療と入院治療

治療の枠組みとして、入院と外来はよく比較されます。特徴としては、

  • 外来:できる介入は限られるが、制限が少なく、負担・費用も安い
  • 入院:集中的な介入ができるが、制限、負担・費用とも大きい

となります。そのため、もしも

  • ●緊急の対応・安全確保を要する場合
  • ●集中的な治療がすぐに必要な場合

であれば、外来では対応できず、入院対応が必要です。では、次の場合はどうでしょうか?

  • ●緊急の対応は不要だが、援助なしでの生活が困難なとき
  • ●受診したいが、家から出られず受診できないとき
  • ●生活の状況が、病状に大きく影響しているとき

こうした状況では、「入院」は負担が大きすぎる半面、外来での治療の枠では、受診ができない、状況がつかみきれない等で、なかなかうまくいきません。こうした場合に、訪問での支援が有効と考えられます。現在、当院では、精神科訪問看護を導入し、外来の機能を補完しています。

福祉、心理面を専門とする当院スタッフ(精神保健福祉士)が定期的に訪問し、生活面の相談や福祉制度の相談等を行います。当院スタッフのため、医師とも速やかに、緊密に連携できる点が長所です。

対象となる条件

  • ●本人のご希望・同意があること
  • ●原則として、必要時は継続的な治療(外来も含む)を希望されること
  • ●治療間隔・治療方針などの枠組みをご相談の上、同意に至ること
  • ●本人、ご家族、医療スタッフともが安全に相談できる状況にあること

こういった場合は対象になりません

  
●ご本人が訪問支援を拒否される場合
訪問支援は、外来のようにご本人に来ていただくのではなく、こちらから訪問するのが特徴です。そのため、そのため、ご本人の意思が大変重要です。ご本人がなんらか「つらさを、訪問支援でなんとかしたい」との意思をお持ちのことが、訪問支援が成立する条件になります。現実的に直接の意思表示が困難な場合でも、少なくともご本人が「拒否をしない」ことが必要です。
●興奮が強いなど、訪問での支援で危険が予想される場合
訪問支援は、あくまで、「症状などで通院できない状態が続くが、受診したい」かたのための、会話によるサポートです。興奮が強い、混乱が強く衝動行為の危険がある、などの状態のときは、訪問支援を安全に、有効に行うことは困難です。こうした状態のときは、緊急対応が可能な病院に相談したり、保健所などの地域福祉資源へ相談することが必要になるでしょう。

精神科訪問看護導入までの流れ

 
  • 1、外来受診の中で、適応があると思われる場合、精神科訪問看護につきご相談します。
  • 2、同意できた場合、訪問予定につき相談、決定します。
  • 3、医師の指示のもと、精神科訪問看護が開始になります。

現在、スタッフの体制、空き時間等にもよりますが、府中市および、近隣(調布市、小金井市、稲城市、国分寺市、国立市、多摩市)において、精神科訪問看護を行っております。

ご注意

当診療所では、現在のところ、訪問支援としては、精神科訪問看護のみ行っております。なにとぞご了承のほど、お願いいたします。